2024年JOCジュニアオリンピックカップ自転車競技大会へ応援に行ってきました。大雨の中のレース、選手もスタッフもずぶ濡れの中での開催となりました。時間によってはトラックが深い霧に包まれ、選手たちはとても気をつかうレースだったと思います。さて、別のコラムで「日本人の健康意識・・・ヘルスリテラシーとは」にも書きましたが、我が日本国においてとても気になることがあります。アマチュアスポーツ選手のケア、メンテナンス、コンディショニングが選手たちに明らかに不足していることです。選手たちは自分たちのおかれた環境下の中で精いっぱいの努力をしています。若さのお陰で驚異的な回復力がある為、勢いで何とかなっているところがあるとは思います。しかしながらほとんどの選手に関節可動域 / ROMの減少とタイトネス(筋の正常な伸張性の低下)を確認することが出来ます。筋肉の硬さや張り、関節可動域の低下は本来のパフォーマンスを低下させるだけではなく、場合によっては怪我のもととなってしまいます。ROMの低下やタイトネスは、「本番前は動的ストレッチか静的ストレッチか」以前の問題です。我が国ではもう聞くのが当たり前のような野球肘や野球肩、テニス肘、サッカーではオスグッドシュラッター病、またバスケットボールは膝の受傷率がワースト1位です。怪我をしない為の身体の使い方の指導、ウォーミングアップからクールダウン、幼少期から青年に至るまでの成長曲線を理解した正しいトレーニング、栄養指導、そして身体のケア、メンテナンスまでを一貫してとらえてもらいたいと願っています。そして大人になっても運動・食事・休息・メンテナンスを四大原則として生涯スポーツを楽しんで頂きたいと願っております。その支えとなれるようこれからも精進してまいりたいと思います。