【予防こそが、もっとも確かなケア】

最近、私のロードバイク仲間の方が大腿部の肉離れを起こされたと、風の便りで知りました。
年齢は70歳前後で、以前からとてもストイックに身体を鍛えてこられた方。今回の詳細は分かりませんが、普段からご自身の限界に挑戦されるタイプの方だと感じていました。

こうしたケースを耳にするたび、改めて実感します。
年齢に関係なく、「筋肉のタイトネス(硬さ)」の見逃しは大きなリスクになるということ。また、筋肉の状態は色々なことを教えてくれる指標にもなります。

当院では、筋肉や関節の可動域、回復力、そして筋そのものの“質”に着目して施術を行っています。
それは、ただの柔軟性やコリの改善にとどまらず、肉離れや関節障害といった“避けられたはずのトラブル”の予防につながると確信しているからです。

実際に肉離れを起こすと、中等度でも競技復帰までに平均6週間。
さらに、治癒後の組織は“元通り”ではなく、異なる性質の瘢痕組織として再生することがあります。
そうなると、その筋肉のポテンシャルは、受傷前よりも落ちてしまう可能性もあります。

だからこそ、”まだ痛くない今”にこそ、ケアは必要です。
未来の怪我や不調を防ぐために、ぜひご自身の身体と向き合う時間を大切にしていただけたらと思います。