先日、少し仕事を兼ねて広島県で過ごさせて頂きました。
広島といえば、世界で初めての原爆投下の地として知られています。長崎には以前訪れたことがありましたが、実は広島は今回が初めてでした。
仕事を終えた後、少し遅い時間ではありましたが自転車をこぎ、原爆ドームへ向かいました。T字型の有名な橋を目指しながら進むと、目の前にライトアップされた原爆ドームが現れました。
崩れ落ちたコンクリートの壁やねじれた鉄骨は、普段目にする解体工事の光景とはまったく違い、その姿に思わず背筋がぞっとしました。戦争とは、こういうことなのかと。自転車を止めてしばらく立ち尽くし、時が止まったように原爆ドームを見つめる自分がいました。徒手治療家として日々“身体のコンディショニング”を考える私にとって、その時間は人の命の重みを強く感じる瞬間でもありました。
