ヘルスとは・・・日本語に直訳すると「健康」
リテラシーとは・・・もともとは「読み書き能力」で、一昔前では「読み書きそろばん」と言われたような能力のことです。しかし科学技術が発展し、情報化時代を迎えた今は、テレビやネット、SNSからの情報があふれていて、その社会の中での対応能力がそれにあたるようになってきました。「情報」を入手する力。入手した情報を「理解」する力。それが信頼してもいいものかを「評価」する力。そして自分で決定して行動に移す「活用」。この4つをリテラシーと考えて、「健康」のヘルスに組み合わせて「ヘルスリテラシー」となります。要するにちゃんと考えて実行出来るかということです。
 例えばですが、膝を擦りむいて怪我をしたとします。擦りむいた傷口からは血がにじみ出て砂や汚れが付いていたとします。さてどうしますか?何もせずに病院を探しますか?ハンカチやティッシュで血を拭いますか?或いはそのままそっと家に帰って消毒液を吹きかけ、絆創膏を貼りますか?一番の正解は「水道水で洗い流す」です。これは外科学の教科書にも載っている本当のことです。日本の水道水は世界で最もきれいとされ、日本の水道法による水質基準では、1mlの検水の中に目に見えない一般細菌が100以下と定められています。そしてなんと大腸菌に関しては検出0が基準です。そして塩素が0.1mg以上/ℓ含まれていることとなっています。生活圏内でもっとも汚染されておらず、傷を洗い流すのに適しているのは水道水なのです。今現在にこの事実を根拠と共に知っている人がどれくらいみえるでしょうか。また、アジア圏のヘルスリテラシーの調査で、「目の前で人が倒れた時に対処することに困難を感じるか」というものでも我が国は下位に位置していたと思います。薬品に対する理解や対処療法と根本治癒の違い、食品の栄養価や調理法、添加物のこと。冷え性はよくないこと、お風呂につかることが何故健康に関係するかなど、とても大切な知っていて当り前のようなことがあまり周知されていないことに驚くことがあります。しっかり自分から情報を取りに行き理解し、それが正しいか評価し、正しいと思えば自分の健康、家族の健康の為に行動する、という一連の流れがもっと浸透すれば、社会の健康はもっと守られるのではないかと思います。経済だけにとらわれて、最も大切な健康の事を二の次にするのは残念です。健康にいいことが実はもっと沢山あります!少し考えればわかることが沢山あります!少しだけがんばれば出来ることがあります!家族の健康、自分の健康の為にヘルスリテラシーを高めて行きたいものです!