自身に向かい、自身に負けず、自分を超えていく、コツコツと小さなことを積み重ね気付けば一つ高いステージに立っている。そんな連続でアスリートは自分自身を追い込んでいきます。
私も三十歳代までは仕事以外は稽古とトレーニングという毎日でした。仕事が終わり部屋に帰るとまずトレーニングウェアに着替えて、お風呂をセットしたら外へ走り出し、適当なグラウンドまで行きそこで一時間ほど身体を動かす。納得出来たら走って帰路へ。洗濯機を回したら風呂場で身体を洗って湯舟に1時間以上は浸かる。身体のどこかが筋肉痛だと「成長」を感じて安心する。そんな毎日でした。
疲労の回復とメンテナンスの大切さも知っていたので自立のスタティックストレッチ(静的ストレッチ)や湯舟に浸かることは必ず行っていました。毎日トレーニングを続けられたこと、怪我もなく自由に動く身体を維持出来ていたことは、トレーニングだけではなくメンテナンスを欠かさなかったからだと思います。
さて、通常のストレッチというと自分でやる静的ストレッチが主流だと思いますが、最もケアとして優れたストレッチは誰かに協力してもらい行うパッシブストレッチです。自分で行うストレッチは、どこかを伸ばす為にどこかを収縮させる、或いは無意識に収縮してしまうといったことが起きてしまいます。また、伸ばしたい方向へうまくストレッチ出来るとは限りませんし、どうしても動きが出る動的ストレッチになりがちです。やはりもっともケアとしてのストレッチで優れているのは、誰かに伸ばしてもらうというパッシブストレッチです。私も現役当時は仲間とお互いにやりあったものです。完全に身体と心を緩めることが出来るので本当にいいストレッチが出来ます。今でも身体が辛い時はあの頃の仲間とのストレッチを思い出します。
当院での施術は、そのパッシブストレッチの要素もしっかり取り入れています。いいストレッチは筋肉痛などの原因と考えられるブラジキニン(発痛物質)などの排除にも効果があり、疲労した筋肉を緩める事で脈管系の通りが良くなり回復も早まります。関節にとっての循環もよくなるので関節のトラブル回避にも繋がると考えられます。いつまでも自由な身体を維持する為に、肉離れや腰痛等の怪我の予防に、そして早い回復による質のいいトレーニングに、当院のコンディショニングはあなたのグラウンドにしっかりとフォーカスしていきます。